【肩こりがつらい女性へ】マッサージでもストレッチでも改善しない…そんな肩こりに必要なアプローチとは?理学療法士が肩こりの改善法を解説!

【肩こりがつらい女性へ】マッサージでもストレッチでも改善しない…そんな肩こりに必要なアプローチとは?理学療法士が肩こりの改善法を解説!

そんな悩みを抱えて、整体院つなぐにご来院される女性が増えています。
じつはその肩こり、マッサージやストレッチだけでは根本的に改善しません。

理学療法士として25年の経験をもつ院長が、根本から肩こりを改善する方法についてお伝えします。

1.肩こりがひどくなる理由|なぜ女性に多い?

肩こりがひどい女性患者の訴えは、単なる「肩が痛い」ということだけにとどまらず、身体的・精神的・生活的な不調が複雑に絡んでいます。
以下に代表的な訴えを分類してまとめます。

(1)身体的な訴え

  • 肩が重くて、いつも鉛のように感じる
  • こめかみや後頭部がズキズキする。頭痛薬が手放せない
  • ストレッチしてもすぐ戻る
  • 肩から背中までパンパンに張っている
  • 肩甲骨の内側がいつも痛い
  • 腕を上げるとつらい

(2)生活への支障

  • 肩こりがひどくて仕事に集中できない
  • 朝起きても疲れが取れていない感じがする
  • 家事や育児の途中で手が止まるほどつらい
  • 肩こりがひどいと、外出する気力もなくなる
  • 同じ姿勢が長く続かない

(3)心理的な訴え・感情面

  • このまま一生治らないのかもと不安になる
  • 病院や整骨院を何ヶ所も回ったけれど、改善しなかった
  • 自分だけがこうなる気がして、孤独を感じる
  • 周りに理解されなくてつらい
  • 常にイライラして、家族にも当たってしまう

(4)よくある背景・生活環境

  • デスクワーク中心(座りっぱなし)
  • エアコンによる冷え
  • スマホ・PC時間が長い(肩が前に巻き込まれている)
  • 運動不足
  • 忙しくて自分のケアを後回しにしている

女性はホルモンバランスの影響や、感情の変化を身体に抱え込みやすいため、肩こりは単なる筋肉疲労だけでなく、生活・感情・環境が複合的に影響しているケースが多いです。

2.マッサージ・ストレッチで良くならないときの本当の原因とは?

肩こりに悩む方の多くが、
「マッサージしてもらったときは楽になるけど、すぐ戻ってしまう…」
「ストレッチは効いた気がするけど、またすぐに重だるくなる…」
といったお悩みを抱えています。

それには明確な理由があります。
肩こりの本当の原因は、実は肩そのものではないことが多いからです。
悪い姿勢・冷え・ストレスによって、肩に負担が集中してしまい、痛みやこりとして現れているだけなのです。

(1)根本の原因1:肩甲骨が動いていない

デスクワークやスマホの多用により、肩甲骨が固定され、動かなくなっている方が多く見られます。
肩甲骨は肩の土台。ここが動かないと、肩の筋肉は常に緊張しっぱなしになります。

肩甲骨が動かないと、次のような不調が出てきます。

  • 肩がすくんだままになる
  • 呼吸が浅くなる
  • 首や背中の筋肉までガチガチになる

(2)根本の原因2:骨盤の傾き → 猫背になる

長時間の座り作業で、骨盤が後ろに倒れると、背骨は丸まり、猫背になります。
その結果、頭が前に出る「ストレートネック」になり、頭の重さを支えるために肩に過度な負担がかかってしまいます。

骨盤後傾 → 背中が丸まる → 頭が前に出る → 肩が常に緊張 → 肩こり・頭痛

(3)根本の原因3:呼吸が浅くなっている

意外に見落とされがちなのが「呼吸」です。
猫背になると、横隔膜や肋骨の動きが制限され、呼吸が浅くなります。

浅い呼吸は、自律神経を乱し、全身の筋肉に「緊張」の信号を送り続けます。
その結果、肩回りは常にこわばった状態になり、肩こりが慢性化してしまいます。

(4)表面的な施術では、根本的な改善にならない理由

マッサージやストレッチは、あくまで筋肉に直接働きかける一時的な対処法です。
筋肉の緊張を一時的に緩めることはできても、「なぜその筋肉がこっているのか?」という構造的な原因には届きません。

「肩がこっている」のが問題なのではなく、「肩に負担がかかり続けている状態」が問題なのです。

(5)根本改善には「姿勢・動き・呼吸」を整えること

整体院つなぐでは、肩だけを診るのではなく、「全身のバランス」から整えていきます。

  • 骨盤と背骨の配列を整える
  • 肩甲骨と肋骨の動きを取り戻す
  • 深く安定した呼吸を再学習する

こうしたプロセスを通して、ご自身の体が自然に肩こりしなくなる状態を目指します。

3.デスクワーク女性の肩こりに共通する3つの特徴

肩こりに悩んでいるデスクワークの女性はとても多いです。
皆さんに共通している特徴について解説します。

(1)長時間の前かがみ姿勢

長時間のパソコン作業では、無意識のうちに首が前に出て、背中が丸まりやすくなります。
この猫背姿勢は、肩甲骨まわりの筋肉や関節の動きをロックしてしまい、肩の可動域を大きく制限してしまいます。

その結果、肩まわりの筋肉が常に緊張したままとなり、血行不良と疲労物質の蓄積が起こりやすく、慢性的な肩こりにつながっていきます。

(2)腕・手首の使いすぎ

マウスやキーボードの操作は、腕や手首の細かい動きの繰り返しです。
実はこの動きは、直接は使っていない「肩」にも影響を与えます。
というのも、腕や手首を支えているのは肩の筋肉だからです。

たとえば長時間カバンを持っていると肩が疲れるのと同じように、パソコン操作も間接的に肩へ負担をかけ続けているのです。

(3)ストレスと緊張

仕事のプレッシャーや人間関係のストレスは、知らず知らずのうちに身体を緊張させます。
特に肩や首は「力み」を感じやすい部位。
ストレスが蓄積すると、自律神経が乱れ、筋肉の緊張が慢性化してしまいます。

さらに呼吸も浅くなり、酸素供給が不十分になることで、筋肉がこわばりやすくなる悪循環が生まれます。

つまり、肩こりの原因は肩そのものではなく、姿勢・使い方・ストレスなど、身体全体のバランスの崩れにあります。
だからこそ、マッサージやストレッチだけでは根本的な改善につながらず、すぐに元に戻ってしまうのです。

4.肩こりが引き起こす不調の連鎖とは?

長時間のデスクワークやストレスによって肩や首まわりの筋肉が緊張し続けると、肩まわりの筋肉が硬くなり、その部位の血行が悪化します。
血行が悪くなると、筋肉に十分な酸素や栄養が届かなくなり、それと同時に、老廃物が排出されにくくなるという悪循環に陥ります。

肩や首の筋肉と頭部は、血管・神経を通して密接につながっています。
筋肉の硬直によって周辺の血管が圧迫されると、脳への血流も滞りがちになります。

酸素不足と老廃物の蓄積は、脳へ悪影響を及ぼします。
その結果、次のような症状が出てくるのです。

(1)頭痛(緊張型頭痛)

筋肉の緊張が続くことで、後頭部やこめかみが締めつけられるような痛みに。
「頭が重い」「ずっと圧迫されている感じがする」などの自覚症状が増えます。

(2)目の疲れ・眼精疲労

首・肩の血行不良が原因で、目の周りの筋肉にも十分な酸素が届かず、目のピント調節やまばたきの機能が低下します。

(3)集中力の低下

 脳への酸素供給が不十分になると、「ぼーっとする」「ミスが増える」といった注意力や集中力の低下が顕著になります。

(4)イライラ・不眠

血流や神経伝達が悪くなることで、自律神経が乱れ、気分が不安定に。
眠りが浅くなったり、寝つきが悪くなったりする人も少なくありません。

肩こりは単なる筋肉の問題ではなく、脳や神経にまで影響を及ぼす全身の不調のはじまりなのです。
たかが肩こりと軽く見ず、早めのケアが大切です。

5.『整体院つなぐ』のアプローチ|動かす力を取り戻す

肩を揉むのではなく、肩に負担をかけている根本原因から整えていく。
それが、理学療法士として25年の経験をもつ私たち『整体院つなぐ』のスタンスです。

当院では、ただ痛みを取るのではなく、「なぜその痛みが生まれたのか?」を、動き・姿勢・呼吸・生活習慣まで掘り下げて見ていきます。

さらに理学療法士として培ってきた運動学の知見から、

  • 骨盤の傾きや猫背など全身のバランスの崩れを調整
  • 固まった肩甲骨や肋骨の可動性を回復
  • 浅くなった呼吸を深くゆるめる呼吸法にリセット

といった根本的な回復を目指します。

「もう仕方ない…」とあきらめていた肩こりでも、あなたの体に眠っている治る力は、必ずあります。
まずはお話を聞かせてください。

『整体院つなぐ』は、患者様のいまを支える力になります。
理学療法士は、運動学や解剖学の専門知識を活かし、患者さん一人ひとりの状態に合わせて、適切な運動療法を提案します。
肩こりの原因を特定し、根本的な改善を目指すことで、患者さんの生活の質を高めることができます。

一人ひとり、肩こりの原因は異なります。
必ず専門家に相談し、ご自身に合った改善をめざしましょう。

著者プロフィール 西村 克美

『整体院つなぐ』院長
理学療法士(国家資格)

5年の臨床経験、容態が急変する病院でリハビリ15年。
痛みを改善し、再発しない健康な体へ!

交通事故後に3回手術、半年後に退院!
私を社会復帰させてくれた理学療法士との出会いが『整体院つなぐ』の始まりです。

西村 克美

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