何もしていないのに腰が重いわ…座っているだけでズーンとだるい…

何もしていないのに腰が重いわ…座っているだけでズーンとだるい…

座っているだけで腰が痛い…

それ、腰のせいじゃないかもしれません。

何もしていないのに腰が重い

座っているだけでズーンと痛む

そんな声を聞くたびに、私はこう思います。

“痛みの出ている場所=原因の場所”とは限らない、と。

実際、

腰痛を訴える方の多くは、

腰そのものよりも

「動いていない関節」や「硬くなった筋肉」に

原因があることが少なくありません。

<腰痛の裏にある“動かない習慣”>

現代人の生活は、

座る時間が

圧倒的に長くなっています。

デスクワーク、

スマホ、

食事、

移動…

気づけば1日の大半を

あまり動かないで、

座って過ごしている方も

多いのではないでしょうか。

この「座りっぱなし」が続くと、

次のような変化が起こります:

• 骨盤が後ろに傾き、背骨の自然なカーブが崩れる

• 股関節が固まり、可動域が狭くなる

• 背骨の動きが制限され、呼吸も浅くなる

結果として、

腰が“代わりに頑張る”状態になり、痛みや重だるさが現れるのです。

<「腰が痛い=腰が悪い」とは限らない>

例えば、

股関節が硬くなると、

座る・立つ・歩くといった動作のたびに

腰に余計な負担がかかります。

また、

骨盤の動きが悪いと、

背骨の自然な連動が失われ、

座っているだけでも

腰にストレスがかかるようになります。

つまり、

腰痛は「動いていない部分のツケ」が

腰に回ってきている状態とも言えるのです。

<改善のヒントは“動きの質”にある>

腰痛を根本から改善するには、

「腰を直接動かす」よりも、

「周辺の関節を滑らかに動かす」ことが大切です。

<腰の重だるさの改善のヒント>

①肩周りの筋肉をほぐす運動

②体の横の筋肉を伸ばす運動

③股関節周りの筋肉をほぐす運動

これらは、たった数分でも「動きの質」を変えるきっかけになります。

<腰の痛みは“体が動きにくさのサイン”>

腰が重い、

座っているだけで痛い――

それは「動いていない部分があるよ」

という体からのメッセージかもしれません。

痛みを抑えるのではなく、

「なぜそこに負担がかかっているのか?」を

一緒に見つけていくことが、

根本改善への第一歩です。

あなたの体は、

あなたの毎日にちゃんと反応しています。

その声に、耳を傾けてみませんか?

著者プロフィール 西村 克美

『整体院つなぐ』院長
理学療法士(国家資格)

5年の臨床経験、容態が急変する病院でリハビリ15年。
痛みを改善し、再発しない健康な体へ!

交通事故後に3回手術、半年後に退院!
私を社会復帰させてくれた理学療法士との出会いが『整体院つなぐ』の始まりです。

西村 克美