朝、起き上がると痛い…少し動いてるとましになる…

「朝、起きる時が腰が痛い…」
それは“カラダ”からのサインかもしれません。
<朝の腰痛は、ただの“寝起きの不調”ではない>
「朝、ベッドから起き上がる瞬間が一番つらい」
「腰が固まっていて、動かすのが怖い」
「起きるまでに、何度も深呼吸して覚悟する」
当院に来院された方が言っておられました。
でも、これは単なる
“寝起きの不調”
ではなく、
日々の体の使い方の積み重ねが現れているサインと言えます。
<体が“動きにくい状態”になっていませんか?>
私が日々の施術や指導の中で感じるのは、
「朝がつらい人ほど、そもそも体が硬く、動きにくい状態になっている」ということです。
その背景には、こんな生活環境があります。
• デスクワークやスマホ時間が長く、同じ姿勢が続く
• 運動不足で、関節や筋肉を動かす機会が少ない
• スマホや姿勢が悪く体を伸ばす習慣が少ない
• 呼吸が浅く、体幹がうまく使えていない
こうした日常の積み重ねが、体の柔軟性や連動性を低下させ、朝の動き出しに“痛み”として現れるのです。
<朝がつらくなる3つの状態>
① 筋肉・関節が“冷えている”
寝ている間は体温が下がり、血流も緩やかになります。
特に腰まわりは、動かしていない時間が長いほど、こわばりやすくなるのです。
② 寝る姿勢のクセが蓄積されている
仰向け・横向き・うつ伏せなど、寝ている間の姿勢が偏っていると、腰に負担がかかる状態が続きます。
特に、腰が反り腰で、
腰が浮いたまま寝ている人は、
朝の起き上がりで腰椎に圧がかかりやすくなります。
③ 体幹の安定性が低下している
起き上がる動作には、
肩甲骨、腰・背中・股関節など
の連動が必要です。
これらがうまく働かないと、
腰だけで起きようとしてしまい、
痛みが出るのです。
<朝の腰痛を軽くするためにできること>
✅ 寝る前に「体をゆるめる習慣」を
• 股関節・背骨・肩甲骨まわりを軽く動かす
• 深呼吸をしながら、体幹を意識する
✅ 起きる前に「ちょこっと準備運動」を
• 仰向けで膝を立てて、左右にゆっくり倒す
• 両膝を抱えて、軽く腰を丸める
• 横向きになって、腕で支えて起きる

<まとめ>
朝の腰痛は
“体の硬さ”
と
“動かない習慣”
の積み重ね。
朝がつらいのは
単なる加齢や疲れではなく、
「体を動かさない日常」
が積み重なった結果として、
体が悲鳴をあげている状態とも言えます。
まずは、寝る前と起きる前の
“ちょこっと運動”
から。
そして、日中の姿勢や呼吸にも少しだけ意識を向けてみてください。
あなたの体は、動かすことで整っていきます。
朝の一歩が、整うきっかけになりますように。