膝の痛みが治らない理由と対処法|理学療法士が根本原因を徹底解説

膝の痛みが治らない理由と対処法|理学療法士が根本原因を徹底解説

そんな悩みを抱えて、『整体院つなぐ』にご来院される方が増えています。

「もう良くならないのかも…」と不安になっている方へ。
理学療法士として25年の経験をもつ院長が、膝痛の本質と、当院のアプローチについてお伝えします。

目次

1.膝痛の方の訴え「このまま歩けなくなるのでは…」という不安

『整体院つなぐ』に来院される方の多くが、長年の膝の痛みに悩まされ、すでに整骨院や整形外科、整体など複数の医療機関を受診している方です。
それでも痛みが続き、「本当にこのまま治らないのではないか」と深い不安を抱えておられます。

以下は、実際によく聞かれる訴えです。

こうした声は、痛みそのものだけでなく、生活の質が下がっていることを物語っています。

それでも、あきらめきれない理由があります。
たとえば、「仕事をもう少し続けたい」 「旅行が好きだった」 「孫と遊びたい」といった思いを語ってくださる方もいます。

「このまま歩けなくなるのでは…」
「周囲に迷惑をかけたくない…」
「人に頼る生活になるのはまだ早い…」

そんな想いから、「なんとか自分の足で動きたい」と強く願うのです。

共通するのは、前のように動かしたい気持ちと、どこでも改善しなかった不信感。
これまでに受けた治療で改善が見られず、希望を失いかけた方が多く来られます。

  • 整骨院で電気とマッサージだけ
  • 整形外科で「痛み止め」と「加齢ですね」の一言で終わり
  • 病院でトレーニングをして悪化してしまった

そうした中で、「ちゃんと診てもらえる場所を探していたんです」とおっしゃる方が少なくありません。

次章では、なぜそのような膝痛がなかなか良くならないのか、そして何が本当の原因なのかを詳しく解説していきます。

2.なぜ、膝痛が良くならないのか?〜本当の原因は、もっと別の場所にある〜

整骨院で電気をあてても、整体で膝を揉んでも、一時的には「楽になった気がする」ことはあるかもしれません。
けれど、時間が経つとまた痛みが戻ってくる…。

実際に、整体院つなぐにはこうした悩みを持った方が多く来院されます。

「通っているときは少しマシ。でも続けても変わらない」
「もうどこに行っても同じなのかな…」
「運動したほうがいいのか、休んだほうがいいのかもわからない」

これらはすべて、“膝だけを診て治そうとしている”施術の限界に直面した声です。

(1)膝の痛みは、“膝だけ”の問題ではない

膝という関節は、もともと構造的にとても従順な関節です。
肩や腰のように大きく自由に動くわけではなく、体のつなぎ目として、上(骨盤や股関節)と下(足首・足裏)の影響を常に受け続けています。

そのため、他の部位に歪みや不具合があると、それをかばう形で膝が犠牲になることが多いのです。

(2)よくある“本当の原因”とは?

骨盤や股関節のゆがみ

長時間の座りっぱなし、脚を組むクセ、産後の姿勢変化などで、骨盤が傾いたり、股関節の動きが悪くなったりすると、膝に負担が集中します。
股関節がかたいと、歩くたびに「膝だけ」で動作をこなそうとするため、過剰に力が入ってしまいます。

足首や足裏の機能低下

足首がかたくなっていたり、足裏のアーチが崩れていると、歩行の衝撃をうまく吸収できず、その分がすべて膝に伝わります。
長年の外反母趾や、合わない靴を履き続けた結果、膝が常に衝撃を受け続けているケースもあります。

太もも・お尻の筋肉のアンバランス

本来、膝を守る役割のある太ももやお尻の筋肉が使えていない、または、偏って使っていると、膝関節だけで体重を支えることになり、やがて炎症や痛みが起きます。
前ももばかりを使っていて、お尻の筋肉がサボっていると、階段の上り下りや立ち座りで痛みが出やすくなります。

(3)膝は痛みを受け止めている場所であって、原因ではない

つまり膝痛とは、膝に痛みを感じるけれど、それは他の部位の問題を一身に引き受けている結果なのです。

それにもかかわらず、膝だけに電気やマッサージをあてても、根本の解決にはなりません。
むしろ、間違ったアプローチがかえって膝の動きを悪化させることもあります。

(4)本当に改善するためには?

膝の痛みを改善させるには、膝を「痛んでいる場所」として扱うのではなく、「なぜ、膝ががんばらされているのか?」を全身から評価する必要があります。

整体院つなぐでは、国家資格を持つ理学療法士が、

  • 膝だけでなく、骨盤・股関節・足首の動き
  • 筋肉の使い方や歩き方
  • 日常の姿勢や生活習慣

といった全身の連動を評価し、なぜ痛みが出たのか、そのルートを明確にしてから施術を行います。

3.膝痛の根本原因と連鎖〜膝の痛みは、体全体からの“結果”です〜

多くの方が「膝が痛い」と言いますが、膝だけが勝手に痛くなることはほとんどありません。
膝の関節は、あくまでも通過点や受け皿のようなもので、上半身と下半身のつなぎ目として、常に影響を受け続ける場所なのです。

だからこそ、痛みの根本を見つけるには、膝を中心としながらも、体全体の連鎖に注目することが不可欠です。

(1)3つの連鎖が膝にダメージを蓄積させる

【連鎖1】骨盤の後傾・ゆがみ → 股関節の機能低下

長時間の座り仕事や、立ちっぱなしの生活で骨盤が傾くと、本来スムーズに動くはずの股関節がロックされます。
その結果、股関節で受け止めるべき力が、すべて膝へと転送されてしまうのです。

【連鎖2】足首・足裏の機能低下 → 衝撃吸収ができない

歩く・走る・立つといった動作の際、足裏や足首には本来、地面からの衝撃を吸収するクッションの役割があります。
しかし、

  • 外反母趾
  • 扁平足
  • 足首の可動域制限

などがあると、膝がその衝撃を直接受ける盾のような役割に変わってしまうのです。

【連鎖3】体幹やお尻の筋力低下 → 姿勢が崩れ、動きが偏る

体幹や臀部(お尻)の筋肉は、姿勢を支える土台のような存在です。
ここが弱ると、姿勢は前後左右にブレやすくなり、そのたびに膝がバランスを取ろうとして酷使されます。

とくに、

  • 歩行中の片脚立ち
  • 階段の上り下り
  • 立ち座りの動作

こうした「体の重心が一時的に片方の膝に集中する場面」で、膝に負担が集中し、摩耗・炎症・痛みへとつながっていくのです。

(2)“痛い場所”と“悪い場所”は違う

ここで、もう一度確認しておきたいのが、「痛い場所(=膝)」と「悪い場所(=膝に負担をかけている他部位)」は違うということです。

実際、整体院つなぐに来られる膝の痛みでお悩みの方の多くは、

  • 股関節の可動域が狭い
  • 足首がガチガチ
  • 骨盤が後傾し、猫背になっている
  • 歩き方に強い左右差がある

といった、膝以外に複数の問題を抱えています。

(3)根本改善のためには「全身を診る」しかない

マッサージや湿布では、こうした複雑な連鎖構造にアプローチすることはできません。

本当に膝痛を改善したいなら、

  • 体にどんな動きのクセや歪みがあるのか?
  • どの部分が働かず、膝が代償しているのか?

を、全身の視点から科学的に評価し、整えていく必要があるのです。

(4)膝痛は膝の問題ではなく、全身のバランスの結果

私たちの体は、すべてがつながっている「動く一つのユニット」です。

一部の不具合が、別の場所に波及する。それが膝痛の正体であり、連鎖の本質です。
だからこそ、整体院つなぐでは、膝だけでなく、膝に負担をかけるすべての要素に向き合う施術を行っています。

次章では、国家資格をもつ理学療法士が行う、科学的根拠に基づいた改善アプローチについてお伝えします。

4.膝痛の理学療法の科学的根拠〜痛みをほぐすではなく、痛みの根を見つけて変える〜

今まで受けてきた施術は、電気治療やマッサージ、ストレッチだったかもしれません。
もちろん、それらは一時的な痛みの軽減には効果があります。

しかし、「なぜ痛みが出たのか」「どうすれば再発しないのか」という原因と構造に着目した施術を行っているところは少ないのが現状です。
ここで必要なのが、「理学療法」という科学的根拠に基づいた回復のための専門医療です。

(1)理学療法とは何か?

理学療法(Physical Therapy)とは、国家資格を持つ理学療法士が、人の「動き(運動機能)」を科学的に評価し、痛みや機能障害の根本原因を探り、適切な施術・運動療法で改善をはかる医療的アプローチです。

これは、筋肉や関節だけでなく、「神経・呼吸・バランス・姿勢・動作」などを含めた身体全体の運動システムを、総合的に診ていく専門技術です。

(2)理学療法が選ばれる理由(他の施術とのちがい)

理学療法の最大の特長は、「どこが悪くて膝に負担が集中しているのか?」を見抜く力にあります。

<一般的な整体・整骨院の場合>

マッサージ・電気・ストレッチによって、痛みのある場所に施術をする。

<理学療法の場合>

全身の構造・動作パターンから分析して原因を特定、症状を改善し、再発を予防する。

(3)理学療法士が行う科学的評価

例えば、こんな科学的評価を行います。
これらを通して、「一人ひとりの本当に必要な改善ポイント」を明確にしていくのが理学療法です。

  • 関節可動域検査(股関節・足首の動きの制限は?)
  • 筋出力検査(太もも・お尻・体幹は使えているか?)
  • 歩行分析(どこで重心が崩れているか?)
  • 動作チェック(しゃがむ・立つ・階段などで代償は出ていないか?)

(4)科学的根拠に基づく「根本改善」のプロセス

このプロセスを繰り返しながら、根拠を持って着実に改善へ導いていくのが理学療法です。

膝だけでなく、全身の関節・筋肉・動作・姿勢を細かくチェックします。

「この部分の弱さが膝に負担をかけているのでは?」という原因仮説を立てます。

関節調整・筋バランスの再教育・呼吸改善など、体に合わせた施術を行います。

施術後にもう一度チェックし、「変化が出たか」「原因が的中しているか」を確認します。

再発予防のための運動や姿勢指導をご自宅でも続けていただきます。

(5)医学では限界とされた症状でも…

「加齢だから仕方ない」
「軟骨が減ってるから」
「手術しかない」と言われた膝痛。
でも、本当にそれだけが原因でしょうか?

実は、関節の変形があっても痛くない人はたくさんいます。
逆に、画像では異常がなくても強い痛みを訴える人もいます。
それは、「構造」と「動き(機能)」の両面から見ないと、本当の答えが見えないからです。

理学療法は、「構造(解剖学)」と「動き(運動学)」の両方を統合して見ていく学問。
医学的な診断と、生活機能の再構築をつなぐ橋渡しとして、非常に有効な手段なのです。

(6)国家資格者だからこその責任と信頼

理学療法士は、解剖学・運動学・生理学などを3〜4年間体系的に学び、国家試験に合格した専門家です。
整骨院や整体院に多い民間資格とは、資格の取得過程・医療現場での臨床経験に大きな違いがあります。

『整体院つなぐ』では、病院で21年・臨床数万人を診てきた理学療法士が施術を担当します。
「医療と日常のあいだ」にある、まだ見過ごされている不調に対し、科学的に・やさしく・寄り添って向き合う。
それが、私たちの提供する理学療法です。

5.国家資格者 理学療法士、『整体院つなぐ』のアプローチ〜「歩きたい」「動きたい」に、根拠をもって応える整体〜

『整体院つなぐ』では、単に「膝を揉む・温める」といった施術は行いません。
それは、膝痛の本当の原因が膝だけではないことを知っているからです。

理学療法士として25年、そして病院で21年間にわたり、急性期から慢性疾患まで数万人と向き合ってきた経験を活かし、「動作」「姿勢」「身体の使い方」のすべてを総合的に診ていきます。

(1)『整体院つなぐ』の特徴は、“評価力”と“寄り添い”

<患者様の体を“診る”力>

私たちがまず行うのは、「診断」ではなく“評価”です。

  • 股関節や足首の硬さはどうか?
  • 骨盤の位置は安定しているか?
  • 膝にどんな動きのクセがあるか?
  • 日常の動作に、どんな代償(無意識のかばい動き)が出ているか?

こうした細かなチェックを通して、“患者様の膝が悲鳴を上げる理由”を特定します。

<100人いれば、100通りの施術>

『整体院つなぐ』では、同じ膝痛という訴えでも、施術内容は一人ひとり異なります。
なぜなら、膝が痛くなった原因・経緯・生活背景がすべて違うからです。

それぞれの方に合った治り方で改善していくのです。

<施術だけで終わらない。日常生活まで見守る>
  • 家での座り方
  • 階段の上り下り
  • 靴の選び方
  • お風呂でできるストレッチ

など、患者様の生活に即したセルフケア・再発防止策まで丁寧にサポートします。

(2)患者様の「希望」になる整体でありたい

「このまま歩けなくなったらどうしよう…」
「また整骨院ジプシーになるのでは…」
「もう年だから仕方ないのかな…」

そんなふうに、膝の痛みだけでなく、未来への不安を抱えて来られる方がたくさんいます。
だからこそ、私たち『整体院つなぐ』は、治療だけではなく希望”を提供したいのです。

膝の痛みは、人生の終わりではありません。
むしろ、体の声に気づけた大切なサインかもしれません。

そのサインに、科学と経験と対話で応えるのが、『整体院つなぐ』です。
「どこに行っても治らなかった」とあきらめる前に、もう一度、自分の体を信じてみませんか?

私たちは、その一歩に寄り添います。

著者プロフィール 西村 克美

『整体院つなぐ』院長
理学療法士(国家資格)

5年の臨床経験、容態が急変する病院でリハビリ15年。
痛みを改善し、再発しない健康な体へ!

交通事故後に3回手術、半年後に退院!
私を社会復帰させてくれた理学療法士との出会いが『整体院つなぐ』の始まりです。

西村 克美

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